執筆日:2021年5月7日
公開日:2021年5月7日
最終更新日:2022年2月23日
発達障害の薬 効果と副作用|SSRI SNRI ASD ADHD
発達障害者にとって、薬は生活と密接に関わる大事なものとなります。
けっこうツライ副作用を持つ薬もありますが、発達障害の症状が緩和されることも事実。
これから薬を処方される、という方も、薬の知識や経験談を収集しておくのが良いと思います。
薬に頼る意味
症状は脳内物質の不足が原因
発達障害者は、脳内の神経伝達物質が不足していると言われています。
それゆえ、専門家でない人が行いがちなアドバイス「気の持ちようで何とでもなる」は、嘘であるとまで断言こそしませんが、「不適切」であると私は考えています。
医療機関ー心療内科や精神科など、科学的な知見に基づいた治療を適切に受けることが重要です。
用語の説明
- 自閉スペクトラム症=ASD
- 注意欠如・多動症=ADHD
発達障害の薬、ASDとADHDでの違い
ASD向けの薬
SSRIと呼ばれる、セロトニンを得るための薬が処方されます。
セロトニンとは
セロトニンは、ストレスに対して効能のある脳内物質です。(中略)これらの方法は、メンタル不調を防ぐことに役立ちます。
医療法人社団 平成医会様のウェブサイトより引用 URL:https://heisei-ikai.or.jp/column/serotonin/
SSRIとは、「Selective Serotonin Reuptake Inhibitor(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)」の略称となります。
ADHD向けの薬
SNRIと呼ばれる、ノルアドレナリンを得るための薬が処方されます。
このノルアドレナリンという物質の効果は、以下の通りとなります。
ノルアドレナリンの役割をひとことで言えば、危機と闘ったりストレスから逃げたりするために、心身を「戦闘モード」にすること。ノルアドレナリンは、「闘争と逃走(fight or flight)」をつかさどる物質とされています。
STUDY HACKER様のウェブサイトより引用 URL:https://studyhacker.net/noradrenaline-effect
大まかに言えば、「やる気と集中力」を上げてくれる薬となります。
私の体験談
ASD向け「SSRI」
効果
感情のコントロールが容易になります。
- 怒りを抑えることができる
- 自然に笑えるようになれる
これらの効果は明確に実感できるほど大きくあらわれます。
わたしにとっては、社会生活を行う上で、この薬は「なくてはならない存在」となっています。
実体験として、引っ越しにより薬を服用できない空白期間があったのですが、職場で怒りをあらわにする=感情をコントロールできないことが明確に増えました。
副作用
初日に軽い吐き気がありました。
ただ、その吐き気は二日目以降に実感することはありませんでした。
処方される量にも依ると思いますが、簡単に慣れることができる良い薬です。
ADHD向け「SNRI」
効果
集中力や注意力を高めることができます。
- 仕事のやる気を上げやすくなる
- ぼんやり感が減り、注意力を上げることができる
副作用
服用してから2年間、吐き気や気持ち悪さがありました。
この気持ち悪さは頭の中の前頭部分で感じられ、1日のうち4,5回ほど不定期的におとずれます。
<補足>
それでも効果、メリットを天秤に掛け、服用を続けました。
服用から2年目以降、副作用は起こりにくくなり、あっても一週間に1回あるかないか。
ずいぶん楽になりました。
薬を処方してもらう方法
私個人の経験談なのですが、SSRIに限って言えば、障害の診断が下りなくても処方してもらえます。
SSRIは、実は鬱に対しても処方されるお薬なのです。
【豆知識】発達障害の診断について
あまり知られていませんが、発達障害の診断が可能な精神科/心療内科は限られています。
私はウェブサイト「発達障害.com」を参照して病院を探しました。
リンクはページ最下部に掲載しております。
結論
薬に頼ることは、決して悪いことではありません。
このように考える理由は、症状を放置しておくと周囲との軋轢を産み、ストレスを起因とした鬱に陥るためです。
発達障害の症状のせいで新たな精神疾患にかかる現象は「二次障害」と呼ばれています。
この二次障害に苦しむ人はあとを断ちません。
記事の信頼性
本記事では、筆者自身の体験談を紹介しております。
万人に同じ効果、副作用が表れるかは分からないため、参考程度にご覧頂きたいです。