執筆日:2021年5月22日
公開日:2021年5月27日
最終更新日:2021年12月25日
発達障害者が職場でたくさんの悩みを抱えていることを、このブログでずっと説明してきました。
それでは、職場以外でも同じように悩みが多いのでしょうか?
もしかしたら、職場という「特殊な環境」が発達障害者を追い詰めている面もあるのではないでしょうか?
今回は職場とそれ以外の場とを比べてみたいと思います。
職場以外での悩みは少ないかも
「大人の発達障害」という言葉が、ここ数年で広く知られるようになりました。
大人の発達障害とは、大人になってから発病するという意味にとられがちかもしれませんが、実は少し違います。
発達障害は、学生の内に症状が出ていてもあまり目立たないのですが、職場という環境に置かれると「問題の多発」とともに顕在化する側面があります。
これが、「大人の発達障害」という言葉の意味となります。
職場特有の悩みとその原因
職場で求められるスキルとして以下のものがあります。
- 曖昧な指示を理解できること
- 人間関係をうまく構築すること
- 報連相を中心としたコミュニケーション能力
発達障害者にとって、これらのことが難しくなるケースが多いです。
つまり、こういった問題が出てきます。
- 指示をうまく理解できない
- 職場で良好な人間関係を築けない
- 説明や報告を端的に行えない
その他、「不注意によりミスが増える」という問題もとても多く聞きます。
このように、発達障害者は仕事や人間関係で問題を抱え、自身のみならず周囲をも悩ませてしまうというわけです。
職場以外での悩みはあるのか
悩みや問題の程度は人それぞれと思いますが、いくつか事例をご紹介します。
- 確認脅迫ー家のカギを掛けたかどうか不安になり、何度も確認してしまう
- 規則性へのこだわりー歩幅をガードレールや道路の模様などに合わせたがるなど、自分が決めた規則性を守らずにはいられない
- 【定番】睡眠の悩みー起きられない、もしくは逆に眠れない など
職場での悩みに比べれば、これらは一定我慢できるのではないでしょうか?
もしかしたら身近な人を悩ませることもあるかと思いますが、特徴が分かれば理解を示せる範囲内ではないかと考えています。
<補足>日常生活の悩みの解決法
睡眠の悩み以外は、意識と行動を変えるだけでも症状を軽減できます。
例えば、確認脅迫については意図的に「気にしない」よう注意して行動することで、わたしの場合はいつしか改善していました。
この「気にしない」という行動は、医師の診断から出された指示でした。
こうした自身の経験もあり、解決にあたっては医師に相談するのが最も確実だと考えています。
気になる方は精神科、心療内科で受診、相談してみることをおすすめします。
結論
職場以外での悩みは、当人を大きく困らせるほど深刻となることは少ないかもしれません。
それでも悩みを解決するに越したことはないため、精神科へ行き診断してもらうことをおすすめ致します。
記事の信頼性
本記事では、筆者自身の体験談を紹介しております。
悩みの種類や重さは人それぞれのため、改善にあたっては専門医に相談するようにして下さい。